函と球体//眼-命のスイッチ
- 作者: ウィリアム・ノエル,リヴィエル・ネッツ,吉田晋治
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 単行本
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この本、書物とは、そして知とは、という問いを紀元前から放物線を描いて投げてくる、そういう趣向なんでしょうか。きれいな放物線とはいえない数奇な軌跡を描き現在に辿り着いた書物は凄いことになっておりました...
知はえてして誤解や迫害の元ともなる危険なものであることは歴史が知っている。或いは、理解されそうもないことを知った人は何をどのように誰に伝え得るのだろう。
大文字しか使わず、単語を区切らず、直線 正方形 長方形 円などの語を用いることなく記されたアルキメデスの文は
ユエニカッパシータガシータイプシロンニタイスルヨウニシータイプシロンガイプシロンガンマニタイスルユエニカッパデルタジョウガカッパシータデルタニヨッテニタイスルヨウニアルファガンマジョウガアルファイプシロン...
『方法』の宛先はエラトステネス、天文学者にして数学者でありアレクサンドリア図書館館長でもある友人に宛てた暗号にも似た文字の羅列は必然的にアレクサンドリア図書館へ、やがて災禍を免れコンスタンチノープルに渡り羊皮紙に書きかえられ、さらに渡った修道院
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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『眼の誕生』のタイトルは決定的でもあるが、演繹的にこの説に辿りついたというのが凄い。
三葉虫の複眼、カメラ・オブスキュラと同じ仕組みのオウムガイの窩眼、ホタテガイの凸面鏡を備えた反射眼、巻貝のカメラ眼、精巧な人類の眼、あらゆる光学装置の宝庫のような生命の多様な眼。そして、これら研究を可能にした光学解析装置の眼。