2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

降臨

木の葉はランダムに揺れ 音を確かめるように 天地の裂け目から聞こえる叫びを前に 空は顔色ひとつ変えずただ・・ 飛行機は一刻も早くねぐらへ帰ろうと 森はいま騒ぎ始める 何かを恐れつつ 何かを待つ 緑はいま濃さを増した 稲妻のあとの仄かな夕まぐれ

かまきり

かまきりの細き肢体を指にのせ

勝利

まどろめば勝利のあとの睡魔かな 関係ないですね、これは

『ガレッティ先生失言録』 池内紀 訳

最近、どうも考えがまとまらず、あれもこれも中途半端で形になりそうもなく、しかし土日を挟んで来週も少し忙しいので何かしら、と書棚に近付くと「先生」が! 「その名前が失言の代名詞になるにいたった」先生・・ Johann Georg August Galletti(1750-1828…

くちなし

あまやかな くちなし薫る 夕まぐれ くちなしの しろく薫れる 夕まぐれ 「夕まぐれ」がいたく気に入っているのは杉本秀太郎先生の影響です

夏至

いつ果てるとも知れぬ太陽の運行・・ そういうことなら早起きすれば良かった かの国ではロビンが赤く消え かの国では赤リスが光り、消えるのかも・・ 太陽にとっては いつもの、変わらぬ微笑にすぎないのに ここでまた引き返し あの地点まで今晩はどんな夢?…

金星と土星の結び 梅雨空

http://www.heliocompass.com/ぱらぱらと音がはじめに墜ちてきて 紫陽花の縹や青や紫や

pomodoro

昨日くらいの夏の上限をねがい、順延となっておりましたpomodoro様の登場。 金色の丸い実、pomodoroは夏の恵み。 昨日はそれを食すのにふさわしく暑い日でしたので・・ 我が家の夏の代表パスタ「トマトとバジルのペンネ」 作り方は簡単。材料シンプル。いわ…

ヴェローナ ピサネロ(1395−1455?)

イタリアの街は何処も素晴らしいが、最も好きなのは・・ヴェローナかもしれない 「ロミオとジュリエット」の場所であり、夏にはローマ時代のアレーナでの野外オペラが名物だが、わたしたちが訪れたのはその時期ではない。オフシーズンといって良い時期だった…

『ピサネロ装飾論』 杉本秀太郎

杉本秀太郎氏は京都生まれのフランス文学者。京都最大規模の町屋建築である杉本家の当主である。 京都に生まれ、戦争を経験し、フランスに留学した氏が書き留めた『洛中生息』の色合いをどう表現したら良いだろう。うしなわれた時、変わりゆく街、京都を書き…

あめあがり

白檀の香のそよぐ あめあがり(終) みみすます白檀の香あめあがり(始)衣擦れは木の葉の繻子を揺らす音(終) 衣擦れは木の葉の繻子の風のおと(始)

空梅雨

気まぐれな空の女神の薄衣 重たげな紫陽花けふは陽をあびて

どんな話?

息子の中学では朝の読書の時間があるようで・・ 「本読み終わったよ。何かある?」 カバーをはずしてみるとカニグズバーグ『ドラゴンをさがせ』 面白かったというので、それならばと娘の本棚にあった『クローディアの秘密』にカバーをかける。(過保護?)ぼ…

水星と火星の開き 金星と天王星の開き 入梅 

http://www.heliocompass.com/時はきて天の恵の雫ふる 掌にめぐみのあめをうけとめて

続Fortuna

前エントリーを補うものとしてひねもす様がフォルトゥーナについて素敵な解説をしてくださいました。 http://d.hatena.ne.jp/nisuseteuryalus2/20100613/1276431773 フォルトゥーナはローマ神話の運命の女神で・・ということは読んでいただければ解ることで…

美を希う画家 浅野信二画伯

画伯、と呼ばれるのを好まれるかどうか定かではありませんが・・ 「美」を「時」を「記憶」を描く画家、浅野信二氏は現在進行形の、私たちと同年代の、日本人の画家である。 2000年以降、それまで培って来た古典技法の研究を更に進め、下地や溶剤の工夫に加…

曇天

くもりぞら鶯うたをおもいだす

弁明

昨今話題のpomodoroで、と思っていたのですが、曇天のため気が変わりました。 下手な歌、句、などを何故人目につくところに置いておくのか、ということについて、問われもせぬのに弁明をこころみるという魂胆なのですが。 歌にもさまざまありますし、現代歌…

静かなる夕べの闇の色のぞく遠き昔にみたおなじ色 みみすます軒端の梅の梢からとおくのこゑをきくここちして

『免疫の意味論』 多田富雄

本との出会い。ある本がある本へ誘う。そのパターンが多いが、ともすると同じような文脈のなかで軌道をぐるぐると廻るようなことにもなりがちである。 こちらを是非読みたいと思ったのはtriportさんのブログ記事「中心と境界」を読んだからだった。 多田氏は…

水星と海王星の結び

http://www.heliocompass.com/

梢 メランコリイ

木をみては森を夢みる夏の午後 ゆくこともかへることさへままならず我は我にて陽は毀れつつ

あじわい

「うさこちゃん」の本を、改めて手にとってみる。何故買い与えなかったのかを思い出した。 あじわいの減少・・私が幼い頃に見ていた「うさこちゃん」とは何かが違う。 背表紙の布の感触。青い色はもっと深かったのではなかったか・・ ほんの僅かな失望が買う…

免疫の本

「変容する自己に言及しながら自己組織化をしてゆくような動的システム」 「変容しつつある自己に言及することによって先に進む自己組織化の過程」 「偶然を積極的に自己組織化のために取り込む」 「超システムの概念は、言語の生成過程、資本主義化での大都…

トーマス

まだ穴は塞がれていないのですからね・・ 下らない冗談のつもりでしたがやはりまた。進まなければ塞がれることはないのに・・(何言ってるんでしょうね) 百を停車駅だとでも思い、汽車は止まってしまったのでしょう。止まってしまった機関車を動かすのは容易…