2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

男の子にこそ読んであげたい「ピーターラビット」のお話

「ピーターラビットのおはなし」を娘に買ってあげたのは幼稚園に入る頃かと思いますが、それを娘に読んであげた記憶がありません。息子がまだ小さかったし、娘はたぶん自分で本を読むのが楽しかったのだと思います。とにかく、私の大切な本、という感じで、…

よみきかせのはじまり「せいめいのれきし」

よみきかせはここからはじまった。夫も子供だったころの、黒のクロス貼りの バージニア・リー・バートン:文・え、いしいももこ:やくせいめいのれきし―地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし (大型絵本)作者: バージニア・リー・バートン,…

定家と式子内親王

白洲正子の「私の百人一首」を読んで、たくさんの人が立体となって動き出したようでしたが、そのなかで、強烈に心ひかれたひとは式子内親王でした。 「玉の緒よ 絶えなば絶えね長らへば 忍ぶることのよはりもぞする」 歌だけを知っていた時は、随分おおげさ…

白洲正子「私の百人一首」

白洲正子の本で、最初に読んだのは「私の百人一首」だった。私の百人一首 (新潮文庫)作者: 白洲正子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/12/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (30件) を見るお正月ともなれば、桐箱にうやうや…

我輩は亀である

我輩は亀である。 名前はまだない。というか、名前で呼んでもらったことがない。「雷蔵」だとか、「蓬莱」だとか、もう忘れてしまったような風流な名前もたくさんつけてもらったが、呼んでもらったことがない。僕が名前負けしちゃってるってことかな。 とに…

絶版にしておくのは惜しい「サム・ピッグだいかつやく」

いままでお世話になった子供の本。いわずと知れた名作をとりあげることになりそうだが、今回は、絶版にしておくのは惜しいアリソン・アトリーの「サム・ピッグだいかつやく」「サム・ピッグおおそうどう」をとりあげてみたい。 童心社の「チム・ラビットのぼ…

倉橋由美子再読

聖少女 (新潮文庫)作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/09/25メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 94回この商品を含むブログ (103件) を見る倉橋由美子を再読しようという気分。 若い頃、今の半分位の年齢のときに読んだ「聖少女」をもう1…

今年の抱負「能楽堂に神出鬼没」

今週のお題は「今年の抱負」。絶妙のタイミングというか、丁度それが気になっていたところで。 元日、おせちを盛り付けるのに夢中で今年の抱負どころではなかった。 2日、初詣で抱負どころではなかった。 3日、息子とちょっとしたことで衝突し、抱負どころ…

「たのしい川べ」舞台

渡英半年後、クリスマスシーズンともなれば、何かお芝居を見に行きたい。毎週土曜日にはガーディアン紙を購入していた。ちょうど朝日新聞の日曜版みたいなもので、冊子がたくさんついてくる。高級紙では左寄り、ともいわれるガーディアン紙はアート、文学な…

根津美術館

リニューアル後の根津美術館に行った。20年ぶり。http://www.nezu-muse.or.jp/同じ場所に、見知らぬ建物が建っている。エントランスは竹がモダンにあしらわれている。草月流風の、東京の、現代の和のかたち。以前はどんな建物だったか?もはや思い出せない…

我が家の1冊 「たのしい川べ」

子供が小さかった頃、図書館からたくさん借りてくる。それを読んであげる。お気に入りが見つかる。購入する。繰り返し読む。本棚にお気に入りが並ぶ。また取り出して読む。そんな感じで娘の本棚もいっぱい、息子の本棚もいっぱい。そのなかから、我が家の1…

本について

本が好き。 何でも読む、というわけではない。 文体が好きになれなければ読み進むことができない。 特に最近は小説というものをほとんど読まない。 若い頃は倉橋由美子が好きだった。 好きな小説はフローベールの「感情教育」とメリメの「カルメン」とラファ…

おせち総括

この辺で、おせちを振り返ってみましょう。 京都の村田吉弘氏のレシピ。祈るように、清めるように、1品1品を整えていく。神様を迎えるための神饌、これをせずして大晦日から元旦を飛び越えることは出来ない、と私は信じている。 煮しめ、羅臼昆布とたっぷ…

2010

2010年が明けた。 生きることは、楽なことでも、簡単なことでもない。 「感謝」 「信じる心」 「堪える」 「忍ぶ」 「やさしい心」 「結ぶ」 「照らす」 そういう言葉が届いた。 私の花の色は、どんな色だろう? 真っ白でもない、 黄色でもない、 月の光…