おせち総括

この辺で、おせちを振り返ってみましょう。
京都の村田吉弘氏のレシピ。祈るように、清めるように、1品1品を整えていく。神様を迎えるための神饌、これをせずして大晦日から元旦を飛び越えることは出来ない、と私は信じている。
煮しめ羅臼昆布とたっぷりの鰹でとったお出しで強火で煮る、合格。
栗きんとん、大人気の1品はたっぷり作りたい。裏ごしたら上品なのはわかるけれど、あえてポテトマッシャーで。栗の甘露煮の煮汁だけで味付け。
柚子なます、今回は京都は村山造酢の千鳥酢を使用。このお酢、おいしい。素材、大根、京人参、柚子の味が融合して、美味となる。
たたきごぼうお酢の味がごぼうにしみこんで、たっぷりの胡麻がピーナッツみたいな風味に。
えびのつや煮、たっぷりの酒、みりん、薄口しょうゆでさっと煮て煮汁につけこむだけで美味。
伊達巻、こちらは有元葉子さんのレシピ。オーブンで焼くので失敗なし!とてもおいしいので大人気、二本作るから巻きすはもう1つ必要。
それで、失敗は黒豆。やはり小ぶりの北海道産黒豆はレシピに耐える素材力がなかったか?皮がむけてしまって悲しい。「でも、おいしいよ」という慰めの声は聞かれたが。二段階でシロップに漬け込むのでほんのり甘くて。
さあ、2010年はどんな年になるのでしょう?
窓の外の梅、小さな花が開き始めた。枝々に小さな真ん丸の白い蕾をいっぱい、次々につけている。