2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

けふをかぎりの

眩しくて けふをかぎりの さつきのひ

列車 ミニマル 反復

スティーヴ・ライヒのDIFFERENT TRAINS購入。 ミシェル・ビュトールの『心変わり』を読み終えた瞬間に、この曲が目の前に現れたときには、驚いた。 驚くにはあたらないだろうか? 『心変わり』パリからローマへ至る列車の旅、思考が反復する旅、妻のいるパリ…

あお

待たれては まだほの白き大輪の 紫陽花のあお 愁い果つるまで

MCシスター娘

MCシスターが、大好きだった。 しかしそのおしゃれ心は、架空の、絵空事のようなものではあったが。 なぜならそれらを私はただ眺めることしかできなかったのだから。 愛読し始めた頃、シスターが提案していたのはプレッピー・スタイルというものだった。M…

ぎらぎらと

一日の始まりを告げたときから 涼しい顔でぎらぎらと トリナクリア シチリアの それは貴方のまたの名でしたね もうすでに高く昇って わたしたちを照らす 貴方のお顔をもういちど 確かめてみたいけれど あまりに眩しいので パラソルの麻布を透かして 少しだけ…

微動

見渡せば 鳥も木の葉も 僅かなる 微動の森の 日は暮れかけて

101 自転車 ミシン まるいもの

百を飛び越えた先には裂け目があって、そこに墜ちてしまうのではないか・・ などと疑ってみたり。でも確かにそこには丸い穴が! 危ない、危ない。 だからくだらないおしゃべりで穴を塞いでおこう。 始まりは・・今では「ス」1文字となっているけれど スピッ…

3日と続かないだろう、と思われたブログも100日目。 だからどうしたということもないが、百を素通りすることができない。百を祝うなら、このような方http://www.eel.co.jp/seigowchannel/ 白川静氏、生誕100年。 漢字の森、大いなる漢字の行列、行進のなかに…

初夏

夏は来ぬ おもたき野べの かぜのおと 風そよぐ 葉陰を揺らす 夢のいろ

ミシェル・ビュトール 『即興演奏』

『時間割』も入手済みだが、こちらを先に読んでしまった。 図書館から借りたので、優先順位が先になったのだ。 副題に「ビュトール自らを語る」とある。書かれたものではなく、語られたものなのだ。 ジュネーヴ大学での講義−引用のための本を持参するくらい…

五月雨

五月雨の木立ちの奥の紫陽花よ ぬれにぞぬれて輝けあおく ぬれそぼる梢のなかの我家なら ことばもいらず翼隠して

プーさん

そうら、クマくんが、二階からおりてきますよ。バタン・バタン・バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、クリストファー・ロビンのあとについてね。二階からおりてくるのに、クマくんは、こんなおりかたっきり知らないのです、このバタン・バタンをちょっ…

いしいももこ

私が認識した最初の文字列ではないだろうか。 自分の名前を読んだり、書いたりする以前に、「いしいももこ」は「いしいももこ」だった。 うさこちゃんシリーズの表紙には、どれも「いしいももこ・やく」と書かれてあった。だからまだ字が読めず、本文を読め…

亀 夢

亀の子の ひろき世界に あくがれて 逃げたいの?夢見る亀に 訊いてみる 亀くんの タートルネック 一張羅

天晴 扇 和邇 四隅

入場行進、ラジオ体操。 思春期の子供たちがラジオ体操をするのを見ていると笑いたくなる。 何でこんなかったるいことしなきゃなんねえんだよ。 心の声がそのまま形に現れてしまっている。小柄な子のほうが概して動きもきびきびとし、一生懸命なようだ。 も…

杜若

尾長きて 朝の会議の かしましさ 杜若 うすむらさきの 花の苑 鴨飛べば ゆれる水面の 空のあお

あたりまえの

「いま、ミッフィーが好きなんだ」 娘が言った。 急所を突かれた。 うさこちゃん、うさこちゃんとうみ、ちいさなさかな、私の子供時代にもあった、大切な、あたりまえの、本。 なぜ私はそれらの本を、娘に与えてあげなかったのだろう。 それらの本は、娘をど…

そら 鶯 みどり

誰がためのあおきさつきのそらのいろ 鶯よ けふこそうたへ そら賭けて 鶯も うたふみどりの 梅が枝も

ちっぽけな砂鉄

夕陽に向かって歩いていた。 眩しさに目を細めたが、太陽はぐんぐん下に落ちていくようだった。 そうだ、こちらが回っているのだと思い返した。 すると、後ろ、バック転の方向に回ろうとするので、そうだ、こちらが廻っているのだと思い返し、太陽をそこに留…

九曜紋 「細川家の至宝展」

余程ぼんやりしていたのでしょう。(いつから?) 昨日、雨の中、上野まで行ったのですが、「長谷川等伯展」を見るために。ここで?された方もいらっしゃるかもしれません。会期を確かめてみると、2月23日から3月22日と、極端に短い!3ヶ月くらい、やってるん…

薔薇の季節

そろそろ、薔薇が咲くのではないか、とそわそわし始めるころでは、と思って。英国の薔薇のこと。 どこのが一番か?ときめつけることなどできなくて、あそこのも、また、あそこのも、と、記憶のなかのローズ・ガーデンを彷徨うばかりなのですが。 何故そんな…

読了 『心変わり』 ミシェル・ビュトール

物語を運ぶ鉄の箱、パリからローマへと至る列車を作者は「思索装置」と呼んだ。 意識は、思索は遂に必然を知ることとなる。 <神話としてのローマというこの巨大な対象をきみのまなざしの下で歴史的空間のなかで回転させてみようと試みる>P.375 <いまのま…

鳩居堂の 白檀の 透かしの栞 佳いかほり

六五七五 不定形

LA MODIFICATION

まだ読んでいるこの本。http://d.hatena.ne.jp/petersham/20100419 久しぶりに紀伊国屋で買った本は、白い皮のカバーにまだ包まれている。 間に何冊もはさみながら、私の真ん中にいつまでも居座ろうとしている、読み終わるのを先へ、先へと延ばしたがるかの…

さつきのいつかのひ 日本書紀

さて、GWも終わり、日常が帰ってきました。休暇もいいですが、日常もまた良いものです。休みの間はかえって忙しく、PCに向かう時間もないのでタイトルだけ放り込んで、久しぶりに本棚からとりだしたのは日本書紀。なかなか、ぎょっとする記述のオンパレ…

ヘリオコンパス

http://www.heliocompass.com/ 太陽系そのものを惑星時計と捉え、地球の「1日・1年」の周期で空間を細分化した時間地図。 これが私の欲しいもの?

SUNDAY MORNING

天晴Velvet Underground & Nicoアーティスト: The Velvet Underground出版社/メーカー: A&M発売日: 1996/05/07メディア: CD購入: 4人 クリック: 106回この商品を含むブログ (203件) を見るその「時」が あんまり素敵なものだから 私達は嫉妬にも似た指で つ…

五月!

あれは五月だったはず。 果てしなく広がる野原、 というわけではなく、 埃っぽい道端にしゃがみ、 風はスカートを揺らし、 シロツメクサを摘んでは 首飾りを 冠を 腕輪を 編んでは、はてしなく 遊んでいたとき 時も忘れてIMAGES I & IIアーティスト: C. DEBU…