句
暮れ惜しむ 空は冬至の 夕まぐれ 香ぐはしき かぐのこのみの 湯の船に
あまやかな風にはこばれ金木犀朽ち欠けた微動の森に陽は射して
暑ければ 蝉の謳歌も 朦朧と
木も草も 夏の調和の 謳う声
高澄空白透明半月架眩輝陽天翔鳥声限鳴蝉無数夏虫大合唱百日紅木漏日揺暖風心地良開窓真夏幸 色は溢れ しあわせに似た 真夏かな 万葉の時代、初めて漢字を手に入れた時の感覚を思い出そうとしてみました。漢字の羅列。物や事、心や思いを形で表せるというそ…
朱の空 竹喬色の 蝉しぐれ
まじりあう夢か現か夏の空
夏の使者 シオカラトンボ 前をゆく
かまきりの細き肢体を指にのせ
まどろめば勝利のあとの睡魔かな 関係ないですね、これは
あまやかな くちなし薫る 夕まぐれ くちなしの しろく薫れる 夕まぐれ 「夕まぐれ」がいたく気に入っているのは杉本秀太郎先生の影響です
http://www.heliocompass.com/ぱらぱらと音がはじめに墜ちてきて 紫陽花の縹や青や紫や
白檀の香のそよぐ あめあがり(終) みみすます白檀の香あめあがり(始)衣擦れは木の葉の繻子を揺らす音(終) 衣擦れは木の葉の繻子の風のおと(始)
気まぐれな空の女神の薄衣 重たげな紫陽花けふは陽をあびて
http://www.heliocompass.com/時はきて天の恵の雫ふる 掌にめぐみのあめをうけとめて
くもりぞら鶯うたをおもいだす
木をみては森を夢みる夏の午後 ゆくこともかへることさへままならず我は我にて陽は毀れつつ
眩しくて けふをかぎりの さつきのひ
夏は来ぬ おもたき野べの かぜのおと 風そよぐ 葉陰を揺らす 夢のいろ
亀の子の ひろき世界に あくがれて 逃げたいの?夢見る亀に 訊いてみる 亀くんの タートルネック 一張羅
尾長きて 朝の会議の かしましさ 杜若 うすむらさきの 花の苑 鴨飛べば ゆれる水面の 空のあお
誰がためのあおきさつきのそらのいろ 鶯よ けふこそうたへ そら賭けて 鶯も うたふみどりの 梅が枝も