2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

秋//薔薇花壇

秋晴れ、庭園に行かなければ... 新宿御苑。 青い空に飛行機が白い斜線を引いていく。芝生はふかふか...敷物も持参すればよかった。布のサブバッグを敷いて本日の一冊ピーター・アトキンス『元素の王国』は元素表をサバンナ、谷、渓谷、平原、丘陵、山脈を成…

理研 RIBF

理研(理化学研究所)の仁科加速器研究センターRIBF(RIビームファクトリー)の見学会に行ってきた。鉄塊でできた厚い扉。液体ヘリウムの超低音を利用した超伝導の技術により実現した装置。原子核を光速の70%の速度まで回転させぶつけることにより未知の原子核…

根津美術館 《平家物語画帖》

お次は根津美術館に移動して《平家物語画帖》を鑑賞。 http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html 扇形にひとつの場面を閉じ込めて、右側にうつくしい筆文字による詞書。金地の上に交互に配された様は江戸時代の作ということだが金色に海の藍色、…

能 『淡路』

二箇月ぶりの能楽堂。四角く空を空けた中庭に咲く紫の萩、すすきは金色の穂を揺らし、合歓の木も天高く。 狂言は『昆布柿』。 幕間は展示室の《加賀の能楽名品展》を鑑賞。装束の色合いが目に優しい。色数を抑えてある所為か鬱金の地色もあたたかく松の緑も…

パスカル・キニャール 『アルブキウス』

書く人の情熱は、おあつらえ向きの、あるいは残酷なフレーズが唇にのぼってきたとき、それがいかに不都合な事態を招こうと、どんなに有害なものになる可能性があったとしても、あるいは、それをテクストに挿入すると、ひどく唐突に見えたにしても、それを省…

パスカル・キニャール

この短い生涯で気づいたことは、死が過去に入り込むと、馬は前に進まなくなるということだ。だから畳んで、ハンカチーフ箱にしまったのだ。辺境の館作者: パスカルキニャール,Pascal Quignard,高橋啓出版社/メーカー: 青土社発売日: 1999/05/01メディア: 単…