SUNDAY MORNING

天晴

Velvet Underground & Nico

Velvet Underground & Nico

その「時」が
あんまり素敵なものだから
私達は嫉妬にも似た指で
つぎつぎと
茎を折り取り
花の首飾りを
冠を
腕輪を
編んだのではなかったかしら
何故なら
その茎が一瞬反撥したのを
この指が憶えているから
私達は言葉もいらず
花を編んでは
「ほら」と言って
輪を閉じると
頭にのせ
胸を腕を飾った
私達はその「時」と
知らず約束を交わしたのではなかったか
忘れないと
やがて生気を失った花輪を
そこにそっと置いて