どんな話?

息子の中学では朝の読書の時間があるようで・・
「本読み終わったよ。何かある?」
カバーをはずしてみるとカニグズバーグ『ドラゴンをさがせ』
面白かったというので、それならばと娘の本棚にあった『クローディアの秘密』にカバーをかける。(過保護?)

ぼくと〈ジョージ〉 ドラゴンをさがせ (カニグズバーグ作品集 3)

ぼくと〈ジョージ〉 ドラゴンをさがせ (カニグズバーグ作品集 3)

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

「どんな話?」「『ドラゴンをさがせ』を書いた人の」「おお!」
詳しく説明する必要はない。物語は物語自身が語り始めるのだから。
ニューヨークのメトロポリタン・ミュージアムに家出をする姉弟の話。というだけで面白そう・・
机にはマル・ピート『Keeper』がまた載っている。こちらはずいぶん気に入って読み返しているらしい。
貧しい少年が、世界最高と言われるキーパーになった。が、その栄光の影には、万人の想像をはるかに越える秘密が隠されていた。サッカーにまつわる美しくも深遠な幽霊話(ゴーストストーリー)。
私も気に入りそうな話だと思ったのか、「ママも読みなよ!」と言ってくる。「今度ね」と先延ばしにしているが、いつか読みたくなる気がする。緑の芝生、白いゴール、ネットのたるみを照らす光と地面に落ちる影。誰もいないゴールを描いた表紙がとても良い。
キーパー

キーパー

イギリス、ノーフォーク生まれのイラストレーターであるマル・ピート氏の始めての小説。2004年度ブランフォード・ボウズ賞受賞。