こんなものを知らずに生きてきた

スピッツのことです。

きっかけは1週間ほど前、主人がyoutubeで「ロビンソン」をかけていた。
「これ今度カラオケで歌うんだ。スピッツのロビンソンて曲」
「ああ、知ってる、いい曲よね。私は知ってたわよ、テレビで見たことあるもの。でもそれだいぶ昔の曲でしょ?でもこの人たち今頃どうしてるのかしらね?」
こんなにいい曲を作る才能を持ちながら、夢果てて、今頃どこかで・・・。と私は想像したのである。
「活躍してんじゃないの?」
「?!」

翌日。
子供と主人を送り出すとyoutubeを開く。自分で検索するのは初めて!
まずは「ロビンソン」から。「チェリー」とか、涙腺直撃・・・なにこれ、いい曲ばかり。ロックな、かっこいい曲もある。
スピッツ情報を検索してみると、どうやらファン層も幅広く多くの人々に愛され続けているらしい。スピヲタと呼ばれる熱狂的な人々から本気に真面目に支持している人々まで。
前日に自分が放った「私は知ってた」という言葉が可笑しい。
娘が帰って来たときは「チェリー」がかかっていた。あれ、ママがそれ聞いてるの?という顔をして。
「これ、いい曲だね、チェリー」
「うん、それ知らない人いないよ。去年あたりすごくはやってた。高校の合唱コンクールでも他のクラスが選んだよ。うちのクラスも目論んだんだけど早い者勝ちだったから他の曲になった」
さもありなん。
息子も帰ってきた。「あ、何これ。いい曲!」U2、KEANEなどの洋楽が好きな息子も思わず歌いだす。

翌日。
娘と出かけた後主人とTUTAYAで待ち合わせ、スピッツの何かを借りようと目論むが、心の中では葛藤が。(CDは本来、印税がちゃんと作った人にいくようにお金を払って買うべきでしょう!でもどのアルバムから聴いていいかわからないから・・ベスト版からって邪道だけど、お試しってことで・・日本の歌のCD借りちゃうなんてハズカシイ、主人の手前、でもそのためにTUTAYAカードを作成するまでもないでしょう)など、くだらないことが頭の中をぐるぐる。結局、CYCLE HITの古い曲が入ってるほうを借りてもらう。
良い曲ばかり!息子は「このCD買って!」というが、「でも、アルバムできかなければ。それが作っている人に対する礼儀」

数日後。
やっぱり、王道の「ハチミツ」を購入。
名曲ぞろい。繰り返し聴く。「トンガリ95」「グラスホッパー」などのロック曲が嬉しい。

並行してロッキングオンジャパンの「スピッツ」本を購入。草野マサムネ氏若かりしころ、まだ売れるかどうかも、音楽で食べていけるかどうかもわからない頃から、晴れて「ロビンソン」が予想外の大ヒットをへて2000年頃までのインタビューがおさめられている。「ヒバリのこころ」はブルーハーツ風、と思っていたのでブルーハーツに影響を受けたの弁に納得。私も同い年、同じ年に上京し、ブルーハーツレピッシュのライブに通った経験があり、同じ場所にいたかもしれないんだ!と勝手に興奮。



こんな人が、スピッツの百何十万のファンの最後尾にやっとたどりついた