萬葉集

思いつきで萬葉集をここに一日二首ずつ置いていくことに。全て終わるには5年ちょっとかかる予定。今日は特別に四首。数は臨機応変としましょうか。いつ終わるのでしょうねえ...基本的に解説などはせず、ただ置いていくこととします。

泊瀬朝倉宮御宇天皇代 大泊瀬稚武天皇 天皇御製歌 
籠毛與 美籠母乳 布久思毛與 美夫君志持 此岳尓 菜採須児 家告閑 名告紗根 虚見津 山跡乃國者 押奈戸手 吾許曽居 師吉名倍手 吾己曽座 我許背歯 告目 家呼毛名雄母 
こもよ みこもち ふくしもよ みぶくしもち このおかに なつますこ いへのらせ なのらさね そらみつ やまとのくには おしなべて われこそをれ しきなべて われこそいませ われこそば のらめ いへをもなをも
(巻第一 雑歌 一 )

高市岡本宮御宇天皇代 息長足日廣額天皇
天皇登香具山望國之時御製歌
山常庭 村山有等 取與呂布 天乃香具山 騰立 國見乎為者 國原波 煙立龍 海原波 加萬目立多都 怜し國曽 蜻嶋 八間跡能國者

やまとには むらやまあれど とりよろふ あめのかぐやま のぼりたち くにみをすれば くにはらは けぶりたちたつ うなはらは かまめたちたつ うましくにそ あきづしま やまとのくには
(巻第一 雑歌 二)

天皇遊狩内野之時中皇命使間人連老獣歌
八隅知之 我大王乃 朝庭 取撫賜 夕庭 伊縁立之 御執乃 梓弓之 奈加はず乃 音為奈利 朝がりに 今立須良之 御執能 梓弓之 奈加はず乃 音為奈里
やすみしし わがおほきみの あしたには とりなでたまひ ゆふべには いよりたたしし みとらしの あづさのゆみの なかはずの おとすなり あさがりに いまたたすらし ゆふがりに いまたたすらし みとらしの あづさのゆみの なかはずの おとすなり
(巻第一 雑歌 三)

反歌
玉剋春 内野大野に 馬数而 朝布麻須等六 其草深野
たまきはる うちのおおのに うまなめて あさふますらむ そのくさぶかの
(巻第一 雑 四)

補訂版 萬葉集 本文篇

補訂版 萬葉集 本文篇