2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧
木も草も 夏の調和の 謳う声
「奇妙な孤独」フィリップ・ソレルス読みおえた 眩い光「で」書かれた、たった1編の小説。 「例外」についてソレルスは生涯通じて解き明かそうと試みるようだが、これは自身の例外と、例外たらしめた例外との出会いを閉じ込めるために書かれた小説。 翼は生…
入道雲、積乱雲はいまいづこ 夏の空にもくもくとのぼる白い塊 ぢっと見ていると内から湧き上がるその塊はもっと高く 白く輝いて 「夕立がきそうだね」 そんな大人の呟きが聞こえても もう少し もっと遊んでいたい ゴロと音が聞こえ 漸く我にかえって 家路へ…
漸くおとなしくなれそう。涼しくて優しいみたいな雨のおかげで それでいて夏が惜しい
やっぱりおかしいですね。またまた失敗
浴衣でお出掛け あまり暑くないからちょうど良いかも
こうした仮定の全てに対して、ぼくはこう答えていた、意識を明晰にたもつことがぼくの関心事であったから、ぼくは自分を自分に対立させているのだ、と。絶対的な信頼と冷静さでもって、ぼくはそういう仮定に応酬していたのだ。 こうしたいたずらはぼくを苛ら…
漢字がでませんね。缶のへんに灌とつくりは同じです。 同じく「誕生!中国文明」の、貴婦人の墓に埋められたという、掌にのるほどの小さな丸い真鍮(かな?)の蓋付きのかん(西周時代・前9〜前8世紀)。 このなかに、半透明の微粒子にも似た、塵にも等しい全て…
「誕生!中国文明」東京国立博物館に行ってきました。 「葬玉」(前漢時代・前1世紀)というものがありました。とかく中国は玉文化なのですが、玉の力を信じすぎるとこうなる、という一例でもあります。「金縷玉衣」、長方形の玉(翡翠か?)を金の糸で綴り合わ…
烏が蝉をくわえておりました。烏は上下の嘴で蝉をつぶさぬように挟むところを人間に見せたのかもしれません。私は完全に驚いた顔を見せてしまったので、烏は満足だったかもしれません。今度そのような機会があったら、烏の目を見据えてみようと思います。
今日はスイカ食べたいな
フィリップ・ソレルスの「奇妙な孤独」 あまり素敵なので読み終えたくない...このような小説を翻訳する清水氏は、その奇怪な共犯関係を愉しむので、読むものもそれに荷担せざるをえない、という書物の快楽 ぼくはじきに気がついた、言葉の使い方が特殊にすぎ…
朝から真夏だから図書館に行ってきます。 暑いけれど風はある。果敢に咲いているのは百日紅、タチアオイ、芙蓉くらい。葉はしんなり、あるいはカサカサに乾いて風が葉を揺らす音もカサカサと。柘植は揺れずに箱の形を保ったまま、BOXの名の通りに。浮かぶの…
ボルヘスの迷宮で宝探し そこにはあらゆるものがある。 未来の細密な歴史、大天使の自伝、図書館の信ずべきカタログ、何千という偽のカタログ、これらのカタログの虚偽性の論証、真実のカタログの虚偽性の論証、王たちのグノーシス派の福音書、この福音書の…
高澄空白透明半月架眩輝陽天翔鳥声限鳴蝉無数夏虫大合唱百日紅木漏日揺暖風心地良開窓真夏幸 色は溢れ しあわせに似た 真夏かな 万葉の時代、初めて漢字を手に入れた時の感覚を思い出そうとしてみました。漢字の羅列。物や事、心や思いを形で表せるというそ…
そして亀は真新しいケースのなかで、新しい砂利も敷かれて 龍宮の 使者のしるしの 鱗かな 亀甲を 大きく育て 夏の空 炎天下 タートルネック 一張羅 水面揺れ 木陰も揺れて 夏休み
(予言より少し早く)。 「あ!」と小さく叫ぶ。確か「思索装置」だったでしょうか。この物語も列車の到着から始まり、列車ががたりと自身を運ぼうとする瞬間に閉じられる。(裂け目を残して) コメント不能、としても良いけれど、訳者清水徹氏の解説は看過不能。…
朱の空 竹喬色の 蝉しぐれ