COLDPLAY Viva la Vida

Viva La Vida Or Death & All His Friends

Viva La Vida Or Death & All His Friends

VIVA LA VIDAが出た直後、これに随分ハマッて聴いていたが、行方不明に。時々、聴きたい!と思うことがあったけれど、それがやっと見つかった。質感のある音作り。例えば、父の書斎で見つけた古びた本を手に取る。重い表紙を開いて序章から、文字をたどると知らず物語の世界にひきずりこまれていく。次の章への予兆を感じさせながら第1章がおわり、次の章へ。そんな展開、構成が素晴らしい。プロデューサーにブライアン・イーノ氏他2名。
ブライアン・イーノの音作りの特徴、それは生体が心地よいと感ずるリズム、響き、いつかどこかで経験したかもしれない感覚で音楽を包んでしまう、まるで母の胎内で揺れながら夢を見ていた頃を思い出すような。
娘曰く、本を選ぶ際の注意点、書き出しで選んではイケナイ、適当に開いてよければOK!と。大抵の本は書き出しは注意深く書かれるが内容はそのレベルをキープできないことが多々ある。このアルバムは導入部の期待を決して裏切らない。エンディングも「続く」、というか「希望」という文字をひとつ残して去っていくような感じに余韻。これはずっと聴きつないでいくアルバムの1つかもしれない。
新作も楽しみに待ちたい。