『例外の理論』フィリップ・ソレルス 抜粋

言語の肯定性はとどまることを知らないのだ。<言葉>なくしては何ひとつなされることがなかった。だから<言葉>は、人間とわたしたち人間とともに、これまでなされたこと、そしてこれからなされることすべての終末を超えていくのである。

無意識は言語のように構造化されている?もちろんだ。

世界がぼくたちの目には無限と見えるのは、ぼくたちの使っていることばが世界の向こう側にまで届いていないからにすぎない。だからこそ、慢心した存在の害悪より虚無のほうが優れていることになるのだし、永遠を開放した喜びも、リズムをもつ幻滅の祝祭のなかで語られるようになるのだ。そして、このリズムをもつ幻滅が、便宜上、思考と呼ばれているのである。

                   <決議論礼讃(グラシアン)>