六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

初日は宿に落ち着き陽が傾き始めてから徒歩圏のあたりをぶらぶらと。鴨川を渡り、平清盛公ゆかりの六波羅蜜寺へ。宝物館の入館料を出し惜しみ、清盛ってほら、悪い奴じゃない(笑)。とはいえ「清盛」と呼び捨てにするのは憚られて小声で「ええと..キヨモリコウ?」。「あっち死に」というユーモラスな死に方をした少しばかり憎めないような、憎たらしいような。清盛塚が見られただけで十分。出し惜しんだ分でお香を購入。
お次は小野篁(おののたかむら802〜852)ゆかりの六道の辻六道珍皇寺。昼は宮廷に仕え、夜は閻魔大王に仕え、夜な夜な冥界へと井戸を通って往き来したという伝説をもつ不思議な人物小野篁。街の小さなお寺という趣、小さなお堂は格子越しに中が覗き込める仕組み。暗いお堂のなかで爛々と目を光らせる閻魔大王像、そして小さいながらも眼光鋭い餓鬼像は小野篁の作と伝えられる。庭の奥にある冥界への通路という井戸も覗き込める。寺の案内板には「亡き母に会うために通ったのだとの説も」と。母は冥界に留まっていたというのでしょうか、成仏もせず。