京都旅--またいつか

気に入りの場処にはまた行きたい、何度でも。 蝉の声が優しい、晴れるだろうか。身支度を整えて最終日、荷物も纏め直ぐに出掛けられるように、朝食をゆっくりとってからホテル隣の三十三間堂へ一番乗り。懐かしい薫り漂う堂内にお経の声が響く。ずらり居並ぶ…

京都旅--雨雨雨の枯山水と水の波紋

二日目は車で移動。相國寺からスタート。陽山紅、白君子蓮、仏座蓮...池に咲く蓮の花の大きいこと、近づいて見ることはかなわないが人の顔ほどもある見事な白の花びら、紅色の花びら。はやくも日光が眩しい、蜩の声もやさしく夏を告げている。金閣寺や銀閣寺…

夏の京都--極相の森から水の聖地へ

はじめての京都夫婦旅。 叡電に乗って鞍馬山から貴船へ至る小登山コース。に備えホテルでぺたんこのサンダルに履き替える。美味なる鯖寿司をいただき、出町ふたばで豆餅を包んでもらい単線で北の方角へ。峻険なる山の隙間に切り込んで行く鉄道、緑に狭く包ま…

いとも豪華なる装置 京都

銀閣寺の二階室内は総漆塗りとのこと。漆黒の重い輝き。くりぬかれた窓が切り取るもみじの錦... この夏の想い出は暑い暑い京都旅。おもいかえせば暑さはすっかりとりのぞかれ、うつくしい緑と銀砂の庭に置かれた銀閣の姿、杮葺きの屋根は陽を照り返していた…

夏の京都

結論、夏の京都も悪くない。 暑い、暑いと意識を朦朧とさせ、その犠牲と引き換えに何かが与えられる気がして。 道行という言葉がありますが、何処かへ至る、という行為に含まれるねがい、昔の人の旅の苦労がいくばくなりとも偲べるような気がいたしました。 …

鳥居また鳥居 伏見稲荷大社

最後の行き先は伏見稲荷。 盆地全方向から発達した積乱雲が空で遂にひとつとなったか、車から降りるころにはゴロゴロゴロゴロと。 行けるだけ行ってみましょう。暗くなる前には降りてきたいものです。 行くも帰るも外国人ばかり。空ではずっと鳴り続けている…

比叡山 延暦寺

欲張って今度は比叡山へ。 山道はちょっと苦手、早く着かないかな〜。琵琶湖を見おろしながらお弁当タイム。暑い。琵琶湖と、日本海からの湿気を含み、入道雲の大きいこと、大きいこと。天まで届きそう さあ、着きました。ここに昔、弁慶やら悪僧どもが闊歩…

「阿留辺畿夜宇和」 栂尾 高山寺

最終日はレンタカーで移動。まず明恵上人の、鳥獣戯画の高山寺へ ちょっとした山道、これ以上遠くないといいな、と思ったころ到着。 山に入った途端、何かが違う、枝ぶりと光の加減が。たしかに、お宅訪問という風情、石水院から望める樹々の枝ぶりも素敵だ…

興福寺

JR奈良駅へ移動、徒歩で興福寺へ向かう。この選択が間違いのもと。 奈良公園へと至る商店街を行く。う〜ん、これは良くない・・・法隆寺で満たされたパワー全消失。 興福寺は中金堂はまだ建設中。阿修羅たち、八部衆を娘に見せたくて。 何故これほど哀しそう…

法隆寺

娘と2人、JRで奈良へ小旅行。まず法隆寺へ 法隆寺駅からバス、人は多くない。どこか田舎の、といった風情のなかにある法隆寺。境内全体が暑い。地面の照り返しが強く、どこか南国か、中国にでも来たのかと錯覚をおこす。 土門拳の写真で見た、飛鳥時代の建築…

嵐山 天龍寺

仁和寺と竜安寺にも行きたかったけれど、とりあえず荷物を次のお宿に運んでから考えることに。昼食をとりながらお宿のパンフレットをあけてみると荷物をお宿からお宿へ運ぶサービスがあるのを発見。ええ?それなら安心して動き回れたのに..と恨めしい気分。…

東寺

お次はバスで東寺へ。忽然と現れる五重塔 バスを降りて南大門から入るが、入り口は北端からのようなので砂利を歩く、暑い。 講堂の立体曼荼羅は、「世界遺産の京都本」の写真ほど色鮮やかではない。堂内も暑いけれど、ゆっくりたっぷり拝見したい。平安建都…

智積院

三十三間堂の次は国立博物館で涼しい時間と昼食でも、と思ったら常設は改装中とのこと。近そうな智積院に寄って長谷川等伯を見ることに。バスを待って乗り、次のバス停で降りる。何のことはない、歩いたほうが早かったみたい。 人影もない、長谷川等伯の国宝…

感動! 三十三間堂

3日目は旅のなかの旅。ひとり旅。スケジュールをきっちり決めて動くのは苦手でおおまかな感じとその時の気分で次へと動くのが基本。 まずは三十三間堂へバスで移動、初めて。白い砂利の敷かれた境内、靴を脱いで裸足で堂内を渡るのが心地良い。 大きさが違う…

鴨川に架かる月

夏の京都も悪くない。というのは、陽も落ちて、藍染の浴衣に着替えて仄暗い灯篭の道をそぞろ歩くとき、時代も自分も人も解らなくなる。境界がわからなくなり、まるで冥界をそぞろ歩いているような気分に。 鴨川に架かる橋の上で月を眺める。これはきっと和泉…

感動! 銀閣寺

銀閣寺を訪れるのは修学旅行以来。 バス停から哲学の道を辿りつつ暑い、暑いの吐息と共に登る。大観光地、道行く人も意識は朦朧は同様のようで、しかし東山と銀閣の庭園の緑が迫るにつれ期待はいや増す。入るや否や格好良い。総門から中門への参道は椿の大刈…

六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

初日は宿に落ち着き陽が傾き始めてから徒歩圏のあたりをぶらぶらと。鴨川を渡り、平清盛公ゆかりの六波羅蜜寺へ。宝物館の入館料を出し惜しみ、清盛ってほら、悪い奴じゃない(笑)。とはいえ「清盛」と呼び捨てにするのは憚られて小声で「ええと..キヨモリコ…

「のぞみ」発 京のみやこへ そして東の都のほうへ 「のぞみ」着

京都に行ってました。暑いこと暑いこと 「暑い」と何度言ったかしれない旅でしたが果敢に豪華に宝物をさがして 六波羅蜜寺 六道の辻 銀閣寺 鴨川に架かる月 三十三間堂 智積院 東寺 天龍寺 入道雲 渡月橋と渡る月 法隆寺 興福寺 高山寺 延暦寺 伏見稲荷 鳴神…

嵐山 天龍寺

ほら きこえた 嵐山を駆け昇る天龍の姿 降るの 雄叫びが 水面の波紋は 龍神さまの 小さな雫

京都旅 旅の終わり

茶店の店主に教わった通り、橘橋を渡り、中ノ島を歩く。 土地の人が自転車の籠にうさぎを入れて散歩している。宇治橋から見えた赤い朝霧橋を渡る。平安の昔から変わらぬ山並み、川の流れを眺める。もう、宇治上神社?と思ったのは宇治神社。もう少し奥に行く…

京都旅 宇治へ

出町柳から京阪に乗り、そろそろお昼時、鴨川を見ながらうな丼をいただく。夏になると鴨川沿いに恋人たちが等間隔に並ぶという。また京阪に乗り、宇治へ。旅も終わりに近い。宇治線に乗り換えると車内もお茶の色! 宇治に降り立つ。堂々とした宇治橋、たっぷ…

京都旅 糺の森を行く

さあ、忘れないうちに綴っておかないと。最終日、目覚めるときれいに晴れている(昨日と同じ)。天気予報でも雨は降らないと言っているが昨日で懲りた私は折りたたみ傘をバッグにしのばせる。朝食を済ませ、荷造りを済ませ、チェックアウト。トランクは宅急…

京都旅 神様の証拠写真

帰宅すると、京都にいる間満ちていた神様パワーはどんどん消えていく。 神様は、ふさわしい場所にしかいられない。 夫がデジカメで撮った写真をパソコン画面に映し出す。 いた場所が次々に映し出され、虹の写真登場! 「虹が地面から生えてたんだよね」 「大…

京都旅 その2 賀茂社の神威

上賀茂神社、神様の鎮まるところ。 朱い一之鳥居を抜け、馬場殿を行く。細殿前の立砂、以外に小さい。想像では3割増しくらいだった。きれいな円錐形、どうやってつくるのかしら?朱い楼門前の玉橋は神様の通り道、我々は通ることはできない。「特別公開」こ…

京都旅 その1

京都観光は2日間。堀川五条のホテルに滞在。観光のお供には数ある京都本のなかからエルマガジン社の「世界遺産の京都本」を選択。世界遺産の京都本 (えるまがMOOK ミーツ・リージョナル別冊)作者: 京阪神エルマガジン社出版社/メーカー: 京阪神Lマガジン発…