興福寺

JR奈良駅へ移動、徒歩で興福寺へ向かう。この選択が間違いのもと。
奈良公園へと至る商店街を行く。う〜ん、これは良くない・・・法隆寺で満たされたパワー全消失。
興福寺は中金堂はまだ建設中。阿修羅たち、八部衆を娘に見せたくて。
何故これほど哀しそうなのでしょう。まだあどけなさの残る目、まるで母との永別を知らされたかのような沙羯羅。故郷にもう還ることはないと自ら知ったかのような五部浄。泣きと怒りを顔中にみなぎらせ、鬼と化すかのような鳩槃荼。見ることも、聞くことも拒んだかのような乾闥婆。諦観の緊那羅。一族の行方をうらなう畢婆迦羅。阿修羅の一途な合掌は...
十大弟子、若年、壮年、老年のそれぞれの相はふっくらとした口元に似た面影を持つが、目元の陰鬱な表情はいったい何事でしょう。
無念、無念の仏像たち



さて、これで奈良旅はおしまいとすることに。JRで帰る、娘いわく「線路が1本しかないよ」。(やじろべえのようにふらふらと行く汽車が思い浮かぶ)が、何のことはない、単線だと言いたかっただけのこと。良かった