「阿留辺畿夜宇和」 栂尾 高山寺

最終日はレンタカーで移動。まず明恵上人の、鳥獣戯画高山寺
ちょっとした山道、これ以上遠くないといいな、と思ったころ到着。
山に入った途端、何かが違う、枝ぶりと光の加減が。たしかに、お宅訪問という風情、石水院から望める樹々の枝ぶりも素敵だが、すぐに車道が透けて見えそうなのがもったいない。室内を遠慮なくうろついてから登る。
ここには不思議な光が降り注ぐ。木漏れ日の加減が、枝ぶりは独特のもの、「樹上座禅像」に描かれた枝ぶりと瓜二つ。世界遺産が信じられないほどひっそりと、そしてあたたかな、親しみのある森のよう。
登るうちに明恵上人廟とあるので寄ろうとすると息子が怖がって(?)引っ張るので金堂へ先に行く。明るい森、光が乱反射する森を歩くのが楽しい。御廟にも寄って手を合わせ、降りて行く。
天からの光が降り注ぐ場所がある、日本最古の茶園。ここの光の采配はおそらく明恵上人がぬかりなく目を光らせているのに違いない。

「阿留辺畿夜宇和」