感動! 三十三間堂

3日目は旅のなかの旅。ひとり旅。スケジュールをきっちり決めて動くのは苦手でおおまかな感じとその時の気分で次へと動くのが基本。
まずは三十三間堂へバスで移動、初めて。白い砂利の敷かれた境内、靴を脱いで裸足で堂内を渡るのが心地良い。
大きさが違う、というのはよくあるが、ここは予想より大きかった。1001体のひとつひとつが予想より大きく、しっかりしていること、それぞれのお顔が、表情は殆ど同じなのにもかかわらず違うお顔であること、スタイル、姿勢ともに抜群であること、衣装の着方には個性が許されていること、そしてその並び方が完璧であること、十一面千手観音であること、などが融合して、素晴らしい全体の構成を成していた。(数にこだわることも含めて)
中央の巨像(中尊)は全き母のように堂々として優しく、全ての、沢山の願いをひとつにまとめうるような威厳を保っていた。

オン バサラ ダルマ キリ ソワカ
祈りましょう 大切な人のために そして生きとし生けるものの幸せのために
                     (千手観音さまの真言

それぞれの十一面千手観音像は十一面と四十手をもつが、胸の前で合掌した両手の下で、腹の前でひとつの小さな丸いものを持つ。

掌中におのおの一眼(いちがん)あります

こころの手、たくさんの手のなかからひとつの「眼」を掌中にねがうこと。「眼」は「願」にも通ずるものと思われます。それは眼には見えないこころのねがいであるかもしれません。