山鳩と日曜日

ヤマバトは日曜日にふさわしいと思っています。(今日は月曜日ですが)
と思い始めたのはイギリスに住んでいた頃で、いつとははっきり言えないのですがいつの間にかそうなっていました。
はじめに住んだ家の子供部屋の窓からは開かずの小屋の屋根が見え、その上には蔦が夥しく茂っており、狐が昼寝を貪りつつ人間の様子を垣間見たり、リスが小さな柑橘を齧ったり、ヤマバトが大人しく座っているのを見ることができました。
次に住んだフラットでは、キッチンの窓の外の木の枝の茂みに、特に日曜日、ヤマバトたちが群れ集っているのに出会いました。特に日曜日ばかりそこに群れ集っていたのでしょうか?
確かめる術もないわけですが。慌しく朝食の準備をしたりランチを作ったり子供を起したりする必要のないのんびりした日曜日の朝、平和そうに群れ集うヤマバトの姿を目にすると、安息日の人間の様子をそうして観察しているのでは?などと思わず笑顔を送ってみたり...
そうするとボッティチェリの描く天使たちが何やら鳩の群れに見えてくるから不思議です。

と思い出したのは昨日の明け方にヤマバトの声を聞いたから。