音の鳴る部屋

ヘビロテな円盤たち

Small Craft On A Milk Sea (WARPCD207)

Small Craft On A Milk Sea (WARPCD207)

この新作は聴きたかった音。
Double Sextet/2x5

Double Sextet/2x5

線路のも大好き。
Modern Guilt

Modern Guilt

BECKのこれ大好き。
IRM

IRM

大好き。
スティーヴ・ライヒと一緒に注文したブライアン・イーノの新作がようやく届いて豊作。CDプレイヤーはDENON、アンプはMarantz、スピーカーはBOSE。夫はオーディオ雑誌を眺めてはこのアンプが格好良い、このスピーカーが欲しいと夢をみるが、私はこれで十分だと思っている。
これらのセットでいくつかの住まいを経験したが、その度に音が変わる。スピーカーやアンプの置き場所によってもそうだし、ケーブルひとつでも音は変わるのだという。何より、部屋自体の音響効果は大きい。
クラシックの好みを劇的に変化させた部屋があった。イギリスではじめに住んだのは伝統的な煉瓦造りの4階建てのフラットの1階部分。レセプション・ルームというのは居間兼応接間のような空間で、ダイニング・テーブル、コーヒーテーブル、ソファを置いて、暖炉があった。天井は高くシャンデリア(豪勢なものではない。キャンドル型の電球を付ける)が下がっていた。床材はぶ厚い無垢材。広さと、天井の高さと、床材のせいか、響きがまるで違う。その部屋で私はショパンヴェルディが大好きになった。音がほんとうに鳴りはじめるとき。
季節の温度で、窓を少し開けて、揺れる木陰、差し込む光。暖炉の炎とキャンドルの香り、厚いカーテン。
次の住まいに引っ越したとき、いくつかの便利と引き換えに、わたしたちは音をうしなったことを知った。