科学は小説より奇なり

理系の棚から。

クォーク 第2版 (ブルーバックス)

〈ニュートリノを当てて、出てくる粒子を見る。νeが入ってきてチャームをもったハドロンをつくり、それがすぐ壊れてK0を生んだと解釈される。〉
〈弱い相互作用は保存則を必ずしも守らない〉
泡箱、霧箱の中で観測される宇宙線、そのふるまい、そしてメッセージ。

ファインマンさん,力学を語る

「そして事実、ニュートンの『プリンキピア』は、事実上、完全に幾何学的方法によって書かれている。しかしここでは、諸君の楽しみと好奇心を満たすため、きれいな自動車ではなく、その優美さのゆえに馬車に乗ってもらいたいのだ。そして、それをどれだけうまく乗りこなせるかを見ることにしよう。」

全空間は、電気的・磁気的な力の場によって満たされ、これらの場が乱されると、その乱れが光のスピードで伝播するのです。実は、この乱れが光なのです。

量子力学 原書第4版

通読はとても無理そうですが、文字が意外に多いです。そして、無理と決めつけるのがもったいないくらい、文字の部分に、文字の向うに、ディラックという人の考える姿があり、読んでみたいという気持ちが出てきて、...数式が読めなくてすみませんという気持ちと、「たやすく」の文字が頻出するのがちょっとおかしいような気もします。

定義から数学的にたやすく確かめられるように,あるオブザーバブルの函数二つの和あるいはその積はそのオブザーバブルの函数であり,あるオブザーバブルの函数の函数はそのオブザーバブルの函数である.またたやすくわかるように...

振動の方法というのは要するにハミルトン函数を二つの部分に分けることである.ただしその分けた一方は簡単なものでなければならず,他方は小さいものでなければならない.