PARIS 一日目

はやばやと起き出して
ユーロスター
パリへ
北駅から
地下鉄で移動
トランクを引いて
ホテルはルーブルとオルセーに徒歩で移動できる立地、セーヌ左岸のサンジェルマンデプレ界隈。
ひと休みして姉の働くお店に顔を出しに行こうとホテルを出てずんずん歩いて行きますと...あれ?川に出ちゃう、反対方向に来ちゃった。でも、川の方向を覚えておいたら後は楽だからいいのよ(楽観主義的方向音痴)。
パリはロンドンと違って道の交わり方が放射状になっていて...六差路などが多いので...地図と通り名を見比べて...無事到着。賑わう店内でてきぱきと接客、(姉はほんとうに接客が好きなのだな)。仕事が終る時刻までリュクサンブール公園でのんびりしましょうか。お店を覗いたり書店を覗いて(全ての分野の本が全てフランス語で書かれているなんて!)、古書店の店先のワゴンを物色、ドゥルーズニーチェ2€、デカルトの書簡2€、モーパッサン3€也。
ぐるりを鉄柵で囲まれたリュクサンブール公園を入る。土埃と夏の暑さで咽喉がからから、売店で炭酸飲料を買ってベンチに座り咽喉を潤す。もうちょっと行くと座れない芝生があるわよ。中央は花壇、そのぐるりを囲む通路でもあるくつろぎのスペースは砂利にモスグリーンのアイアンチェア。遊ぶ子供、寛ぐ大人に若者に老人、老若男女は夏服で夏の終りを謳歌している。その周りを囲む緑の斜面に座る人ちらほら。座ってる人もいるわね、座っちゃう?でも駄目なのよ、ここに座りましょうよ。芝生を囲む鉄の棒に座る、上手に座れば痛くない。

鮮やか色のワンピースの女の子、ポロシャツに短パンの父親を見上げて話しかける、母親はゆったりと椅子に腰掛けている。アイアンチェアをガラガラと引き摺って円をつくり歓談する老人たち。帽子に白シャツの制服の男がすたすたと歩み寄り、芝生に座る人に注意する。(ほらね、あぶなかったでしょ)
広い空を行く飛行機が縦に横に斜めに白線を引いている。夏服を持ってくるべきだったのね?すっかりパリの休日に馴じんだところで来た道を引き返して待ち合わせ。まだ陽は長くとても暑い。
カフェの落ち着いた二階に席を取る。つもる話、懐かしい子どもの頃の記憶の照合。歳が四つ違うから姉妹の見たものは印象や意味の深度が違う。シロツメクサで花環を編んで、誰かが蜂に刺された話。ピサネロやピエロ・デラ・フランチェスカの話...
カフェを出て夜もパリは賑やか、美味なるジェラートで締めて。