PARIS 三日目

パリも最終日。チェックアウトしたら荷物はフロントで預かってもらい、締めくくりはルーブル美術館
早朝は灰色の雲で地面も濡れていたのが出掛けるころには青空から陽射しが射している。川に突き当たってセーヌ沿いに歩き橋を渡り、ルーブル宮とガラスのピラミッド。

長蛇の列、と思えば意外にするすると列は流れる。セキュリティ・チェック、ピラミッドからエスカレーターで地下のチケット売り場でまた行列にならび、今回はリシュリュー翼、フランドル絵画から始める。フェルメールの横でにこやかにポーズするつわものもいる。小さな額縁、一心に針刺す乙女の針山から零れる糸。レンブラント肖像画、白いレエス襟と黒い衣服、眼の、表情。ホルバインの肖像画、イギリス国王ヘンリー八世の妻の運命は...ヴァン・ダイクの肖像画にも娘がイギリスで親しんだ王や王子がポーズする。
そろそろお昼にしてもいいかもしれない。カフェ・リシュリューANGELINAが入ってるの?じゃあここでランチにしてモンブランも頂きましょう。時間が早めのせいか店内は空いていて落ち着いた雰囲気。娘が好きなクロック・ムッシューをまずそれぞれ頂いて、甘いものはその後で。意外に大きいんですね、二倍量といいますか、レタスも添えていて良いのですが半分にシェアしたら調度良いくらい。ゆっくりいただきましょう。ようやく完食して...どう、お菓子食べられる?モンブランは重いから、フルーツ系のタルトとか、半分にシェアする?苺のタルト一つをシェアしたいので、お皿を二枚頂けますか?英語でOK。真っ赤な苺の酸味と甘味は脳髄に楔を穿つ...風味絶佳。
お次は美神の呼ぶほうへ。


バビロニアの閑散とした展示室、小さな美神発見。
サモトラケのニケの羽ばたく翼、ミロのヴィーナスの白い肩、三美神の、蹲るヴィーナス、弓持つ颯爽ディアナ、尾ある人サテュロス、サンダルを履く大理石、

「おぉ、カノーヴァ...」口々に溜め息漏れるアムールとプシュケの口づけ。
はぁ...そろそろ時間。