和解

「席につくと、私はとなりの椅子が空いているのに気づいた。身を乗り出してみると、名標の上にメルロの名前が見えた。私は上の空でメルロ=ポンティを待っていた...彼はやってきた。いつものように遅れて。...彼は爪先立ちで私のうしろに回り、軽く私の肩にふれ、そして私が振り向くと、ほほえんだ。」サルトル

親友サルトルとの政治的立場の不一致による、4年間に亘る仲違いからの和解の場面。