2010-07-09から1日間の記事一覧

『カポディモンテ美術館展』まとめ

ヴァザーリのこの絵画! ジョルジョ・ヴァザーリ《キリストの復活》1545年 この、楽しげに駆け出すキリストの姿を見れば、ヴァザーリのいう神の姿がいかに天真爛漫なものであったかがわかるというもので・・ 『ルネサンス画人伝』を著したヴァザーリは、それ…

『カポディモンテ美術館展』その3

マンテーニャ《ルドヴィゴ(?)・ゴンザーガの肖像》1470頃小さな、横顔の肖像画 ゴンザーガ家、エステ家、モンテフェルトロ家などと聞くと血がざわざわと騒ぐ私ですが、どれも手付かずであまり良くわからないのは残念なこと。それらは愛するピサネロやピエロ…

『カポディモンテ美術館展』その2

グイド・レーニ《アタランテとヒッポメネス》1622年頃 古代神話の乙女アタランテは、その美貌と俊足、そして男嫌いで有名であった。求婚者は彼女を駆け比べで負かさねばならず、それができないと彼女に殺された。しかしヒッポメネスは彼女に抜かされそうにな…

『カポディモンテ美術館展』 国立西洋美術館

平日の閉館前の時刻ということもあり、たいへん空いていて、絵画と向き合うことができた。パルミジャニーノ《貴婦人の肖像(アンテア)》1535-37年 ヴァザーリは、パルミジャニーノの画才を讃えながら、錬金術のために時を無駄にしたことを残念に思っている。…