かいじゅうたちの

好きなのに持っていない絵本というのはあって...かいじゅうたちのいるところ作者: モーリス・センダック,じんぐうてるお,Maurice Sendak出版社/メーカー: 冨山房発売日: 1975/12/05メディア: ハードカバー購入: 19人 クリック: 836回この商品を含むブログ (2…

ヘリオコンパスがやってきた

朝おきたら地球を一日分、水星、金星、火星も進ませる。他の惑星は年に数回、動かす。 24時間も12ヶ月も365日も、地球の、地球だけの時間にすぎない。

港のみえる公園

十年前に作ったパスポートの期限が切れる前に更新へ。横浜のパスポートセンターに出向いたついでに氷川丸の船内を回るのもよいが、港の見える...ネーミングセンスが度を越していたためか訪れたことのない公園へ。 フランス領事館がおかれていたころに利用さ…

ふろくカメラ作成失敗完成

懐かしい『大人の科学』のふろくの二眼レフを作ってみました。梅酒によるほろ酔いの状態で始めたせいか、一箇所重大な間違いをおかしていたことが完成したところで判明し、遡り直して完成させました。

愛読

今年もまた桜が咲いた。 午前中は息子の入学式に列席した土曜日、帰りに夫と待ち合わせてお花見の予定。朝は晴れていたのに俄かにかき曇る空、花の所為それとも... 待ち合わせ場所を俄かに九段下に変更したものの人波から逸れて清水門に穴場をみつける。暫し…

積読主義

量子力学 I (物理学大系―基礎物理篇)作者: 朝永振一郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1969/12/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (20件) を見るお薦めいただいたこちらは朝永振一郎博士の教科書。文体確認のため、まず図…

意識ある原子

たとえば、ひとりで浜辺に立つと、僕の心にはさまざまなことが浮かんできます。 天才科学者の、 波が打ち寄せてくる 膨大な数の分子が 互いに何億万と離れて 勝手に存在しているというのに それが一斉に白く泡立つ波をつくる それを眺める眼すら 存在しなか…

不思議な天才

一泊の温泉行の鞄、ディラックの文庫とフィリップ・ソレルス『ドラマ』を一旦入れた後、借りたのを忘れていたファインマンのエッセイを発見、差し替える。鶯鳴く人里離れた宿、竹林の露天、川のせせらぎ葉のそよぎ、いとも微小なる計算機のおはなし...ファイ…

――エリオット

「うつろな男たち」 くるつサン――死ンダヨ 高松雄一 訳うつろな男たち ガイの奴に一ペニーやっとくれ Ⅰ 俺たちのなかみはからっぽだ 俺たちのなかみはつめものだ よりそって立ってはみるが 頭のなかは藁のくず、ああ! 俺たちがささやくと かわいた声が ひそ…

最前列で, それとも最後尾から.

春休み, 細切れの時間に捲る講義のページ. 最前列で熱心な学生のように全文書き写したくなる. ハミルトンの形式の方程式中のポアソン括弧を, 公式にしたがって交換関係ab-baに置き換えることによって, 直ちに古典力学のすべての方程式から掛け算が非可換であ…

講義の時間

語る数式、ディラックのこちらは教科書『量子力学』ほど語の硬度は高くないものの、数式が自然のあるべきように展開されて(させて)いく様を記述する様が見事です。(理解のほどはともかく)文体が好きで読んでいるから動機不純気味。ディラック現代物理学講義 …

グールド/音楽/メカニック

私は、彼らに関しては主観的でしかありえないようだ。そして、或る意味では、私がトロント・シンフォニーに抱く愛着は、私が持っている一、二台のピアノに感じている愛着を思わせなくもない。それらはかなり特殊なメカニックをそなえた楽器であって、…だがこ…

黒い天使の

日曜の朝に聴こえてきた天使の奏でる音楽... 三姉妹で暮らしていた四半世紀近く前、日曜の朝の目醒めるメロディ。 大好きなBeckによるカヴァー。Velvet Underground & Nicoアーティスト: The Velvet Underground出版社/メーカー: A&M発売日: 1996/05/07メデ…

閏/雪 二月二十九日

四年に一度の閏年、二月二十九日は雪で白く塗られている。 白梅が満開となるころ、空は雪を降らさずにいない。 エスキモーは白を表す言葉を幾つも持っていて、と物理学者のポリツァーも言ったように空は白くあかるく雪はもっと白く白梅は透明な水飴で象った…

科学は小説より奇なり

理系の棚から。クォーク 第2版 (ブルーバックス)作者: 南部陽一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/02/20メディア: 新書購入: 6人 クリック: 57回この商品を含むブログ (60件) を見る〈ニュートリノを当てて、出てくる粒子を見る。νeが入ってきてチャー…

野鳥の王国

西向きの窓の外、飾らない枝ぶりの白梅は八分咲き、雨の止んだ梢に群れ遊ぶメジロ。枝から枝に舞い飛んでしなやかにからだを曲げては甘いのか酸っぱいのか苦いのか蜜の味をたしかめて、よほど美味しいのか枝を震わせ花の重みで揺れる景色。金属質の声で鳴く…

『素粒子の宴』

南部陽一郎氏とポリツァー氏の対談(1979年)。若さと臨場感溢れる、素粒子物理学のお喋りが愉しい。 学者同士の相互作用は素粒子のふるまいに似て...素粒子の宴 新装版作者: 南部陽一郎,H・D・ポリツァー出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2008/11/13メディア: …

Reunion

勅使河原三郎のダンスとの再会、タイトルは「リユニオン」。これはピアニスト、フランチェスコ・トリスターノと勅使河原三郎、伊東利穂子の南フランス(森の中の野外劇場で行われたという)でのコラボの再会の意味だそうだ。 http://eurassic.jp/reunion/#003 …

甘いおかしの日 2/14

硬派な人間なもので、バレンタインに思い出は特にありません。 が、我が家にも男子が二人おりますからその日がくるまではきっかけがあればからかってみたり気紛れにブラウニーやケーキを焼いてみたり。 この度は以前から欲しがっていたクグロフ型をデビュー…

遊読

モーリス・ブランショ『虚構の言語』から。 言語は一つの記号の言語であって、その特性は、言語が狙っているものによって満たされることではなくて、狙っているものを欠くことであり、言語がわれわれに到達させてやりたいと思う物をわれわれに与えないで、自…

はなももみぢもねむの木も 

二月一日国立能楽堂。 演目は狂言『長光』と能『弱法師』。 開演前に展示室の「観世文庫展」に足を運ぶ、正面奥のガラスの中に納まる巻物は世阿弥による自筆本「難波梅」。多くをカナで綴る筆文字は淡々と淀みなく運ぶ。「月」の文字は空に浮かぶ月におなじ…

翼の足跡 Pink Floyd with

きせかえ遊び

私は三姉妹だった。よく三人で遊んだが何して遊ぶ?から始まって、トランプやボードゲーム、バドミントン、その日の天候なども鑑み、「きせかえする?」の声にはいつも満場一致だった。家にはいつも画用紙が包みのままあった。わたしたちにとっての「きせか…

おかしな箱のなか「砂の標本2011」

お菓子の箱の中のおかしな物体... さあ、何でしょう? 昨年の初夏、人気のまばら(誰もいない)な海で拾ったその名もスカシカシパン。 真夏の海、はどちらかというと苦手です。何より暑く、何より人がとにかく多く、水着に着替えたり日焼け止めを塗ったり、ゴ…

おせち

さて、年末三日がかりのおせち作り、いつもの村田吉弘氏のレシピで。 丹波の黒豆を水に一晩浸す。甘〜く煮るのではなく、ほんのり甘いふっくらつや黒豆。皮がむける豆を最小限に抑えたいことと、甘みの加減、が課題。(去年より)もう一歩甘くても良さそう。…

新たしき年2012

あけましておめでとうございます。 年も改まり、2012年、変わらずマイペースで参りたいと思います。

Rings and Moons

http://saturn.jpl.nasa.gov/photos/?category=5 Beyond Southern Rhea Mimas' Flat Spot Cut Off by Shadows Slicing Before Titan Pendent Pair Rings In Between In, Around, Beyond Rings

真の、野守の鏡みせたまへ

十一月末日、終の秋の青天の能楽堂へ、能「野守」。 狂言がはじまるとともに睡魔に捕り込まれ、予眠の刻。 幕間は中庭の萩、もみじ、ススキ、秋草に風は優しい。みあげればネムノキが空に届かんばかりに揺れている。脇正面の席に戻ると調べの音が聴こえはじ…

冒険者の夢 空飛ぶ宇宙船

11月26日 火星まで250日 http://mars.jpl.nasa.gov/msl/ 土星探査機カッシーニhttp://saturn.jpl.nasa.gov/ 太陽系の果てへ、ボイジャーhttp://www.nasa.gov/mission_pages/voyager/index.html

『モレルの発明』 アドルフォ・ビオイ=カサーレス

ボルヘスの親密な友人ビオイ=カサーレスによる、ロブ=グリエ『去年マリエンバートで』の霊感源ともなった作品、清水徹氏による翻訳。 不思議な飴玉のような、といったら可笑しいだろうか。透明な丸い飴玉を舐め進むうちに瞼に映し出される幻、からくり、装…